おいしいコーヒーを飲みたいのであれば、焙煎された良いコーヒー豆を挽き、すぐに「においの無い」フィルターを使って、においの無い良いお湯で抽出すればよいだけだと、誰もしもが考えます。
しかし、せっかくおいしく抽出されたコーヒーも、紙コップや樹脂そして金属製のマグカップに入れると、紙や樹脂そして金属臭がコーヒーに移ってしまい、その味が思った通りのおいしいコーヒーにはならないのです。
食品の異臭分析の専門家として40年歩んできた中で、自信をもって言えることは、異臭が無いことがおいしさにとって最も必要なことであるということです。
皆様が、食べたり飲んだりしたときに、「まずい」と感じた時には、必ず皆様が不快と感じる異臭物質が存在しています。
従って、おいしいコーヒーを飲みたい時には、異臭を完全に排除しなければなりません。
必要なものは、良いコーヒー豆であり、例えば第7回コラムのリャド・リオ臭の無い豆です。そして、良いお湯であり、塩素臭やカビ臭の無い水を沸かしたものです。
また、注ぐのは、良いコップであり、第13回の金属臭が無く、第15回の樹脂のにおいが無く、第25回の紙の香りが無い、磁器や陶器そしてガラス製のものです。どれだけ良いコーヒー豆を使っても、紙コップに入れたとたんに紙のにおいがコーヒーの香りを台無しにしてしまうのです。
良い豆で良く焙煎されて最適なメッシュに仕上がったコーヒーと良い水で沸かした湯と磁器や陶器のコップがあれば、おいしいコーヒーが飲めるのでしょうか?
残念ながら、コーヒーを淹れる場合に、コーヒーの香りに大きな影響を与える、ろ過フィルターに関しては、なぜか殆ど議論されていないため、コーヒーをまずくしている紙フィルターも誰も何も文句を言わず使用しているのが現状です。
なぜ議論されないのでしょうか?それは、良い濾過フィルターが存在していないからです。
布、紙、樹脂などのフィルターは、コーヒーの良いかおりを吸収することや、それぞれ独特のにおいを放出することで、コーヒーがまずくなりますが、残念ながら今でも一番多く使用されています。
金属製のフィルターは、コーヒーの良いかおりを吸収することも、においを放出することもなく、おいしいコーヒーを淹れる為には非常に良さそうですが、錆びないステンレス製でも、コーヒーの成分と反応し、金属臭が発生して、コーヒーがまずくなる可能性があります。
では、何がフィルターの素材として一番良いと考えられるのでしょうか。 それは、価格が高騰している「金」です。 金は、いつまでも錆びないので、永久に黄金の輝きを放ち続けることができます。 ツタンカーメンの黄金のマスクや金閣寺の輝きがその証明です。(写真)
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